Chuzoh Yoshida Institute Complex. 吉田鋳造総合研究所
旅行記資料室 第一資料室 2005年地域決勝予選Lはしごツアー(2)
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2005年11月26日 土曜日



▲午前6時の博多駅。

▲太宰府天満宮の朝。

目覚めたら5時前である。やれやれ。最悪7時半の天神発特急と思っていたのだが、これならリーズナブルに二日市までJRで行こう。もっとも、朝風呂入ってモーニングコーヒーを飲んでいたら博多駅の到着がギリギリになってしまった。もう10分早く着いていたら寝台特急の到着を視ることだって出来たのだ。
6時02分発の普通列車を待つひとびと。普通に朝を迎えたひとの中に、夜の延長でこの列車を待つ若者も少なくない。みんな憔悴しきっている。それでも夜遊びってやめられないんだよね。
JR二日市から西鉄二日市までは100円バスエリア。しかしいい時間に便がないので西鉄駅まで歩くことにした。10分ちょっとで着く。ちょっと待つだけで太宰府行電車に乗ることが出来た。まだ門を開けたばかりの神社に参拝。定例の神籤には「災いの起きやすい運気。厄年のひとは新たな気分になることが大切」とある。厄年って、俺ピンポイントじゃん。新たな気分になれって、転職でもしろってのかな?あまりいいこと書いてなかったので結んでおいてくることにした。
太宰府の開門は6時半だ。だから参道に面した早い店は7時には開けて観光客を待つのだけど、もう冬が近いからか7時を過ぎても開く店はなく、いつもの焼きたて梅ヶ枝餅を食べられなかった。くすすん。シャッターをわずかだけ開けた店の中から、準備中なのか餅の焼けるいい香りが抜けてくるのが悔しいが、何時に開くかわからない以上、待つわけにもいかない。
西鉄二日市まで戻り、またしてもいい時間にバスがなかったのでJR駅まで歩いた。コンビニで朝飯や昼飯などを購入し、普通列車で大牟田まで行く。車窓は普通の田園地帯だ。船小屋って無人駅だったのね。コンビニで買った“西スポ”を広げてびっくり。地域決勝のことがどこにも書いてない。結果すら書いてないなんて。
大牟田で「リレーつばめ」をつかまえる。後方の自由席はガラガラ、にもかかわらず「自由席が混み合いましてご迷惑を」なんて放送が流れる。はい?と思ったけど、ぼくの乗った後方車両は熊本で落とすのね。納得。JRの特急も一部停車し、私鉄も市電も入って来るのにまるっきりそんな素振りを見せない上熊本を過ぎると車内が慌ただしくなる。
熊本からは豊肥本線。0A番・0B番ホームに2両編成の電車が停まっている。豊肥線で電車かあ、時代は変わった。しかし車内は予想以上にガラガラで拍子抜け。結局、水前寺だかでロッソTシャツ着たこどもを連れたお父さんが乗ってきたくらい。
肥後大津駅にはシャトルバスが待機していた。130円。運転士さんもロッソの結果は気になるご様子。しかし、「今日勝って、岡山でも勝ち残ればJ2なんですよね?」とおっしゃるので「違います」ときっぱり答えてしまった。申し訳ない。乗客8人で出発。9時半から臨時バスを出しているけど、これまではどれも5人くらいしか乗ってなかったそうだ。まあね、地域決勝だし、ロッソは第2試合だし。


▲大津球技場前に屋台が並ぶ。

▲試合開始前からG裏で弾けるロッソサポ。

▲熊本×盛岡。朝比奈の決勝ゴール。
Clickすると拡大します。壁紙にどうぞ(笑)。

というぼくの想像は現地で覆ることになる。すでに出店が4、5軒営業中。そして球技場正面ではすでにロッソサポが結集していた。やはり前日の試合で大苦戦したせいか、サポもかなり気合が入っている。
ぼくが席をキープして少しして、羽田から飛んできた“無料試合のS”氏が合流して、第1試合、琉球×佐川中国の開始。今日は永井のアニキも先発か。フジ君はいないのね。
さて内容なのだけど、レキオ攻撃陣はさすがの球まわしで相手ゴールに迫る。これはいいのだけど、こちらも静岡と同じく守備がだめ。CBがザルザルなのではなく、バイタルエリアのケアが致命的に弱い。ちょっと突っついただけじゃボールを失わないようなチーム相手だと、容易にサイド深くまで運ばれてクロスを上げられてしまう。試合は3−1でレキオが勝って2連勝、予選勝ち抜けを決めたが、盤石とはほど遠い。レキオと対等に戦うコツは「相手は対等なんだ」と思うことに尽きると思うし、現に佐川中国はそれをやったと思う。引かなければレキオは崩せる。あとはチャンスに決められるかどうかだ。

レキオ応援団がバックスタンドに陣取っていたこともあって、ゴール裏エリアには第1試合の後半からロッソサポが集まってくる。すでにハーフタイムで球技場の外でスイッチオンだったもんな。そんな彼らが、第1試合の終わりが近づくとそそくさとゴール裏を離れていく。どこに行くんだろう。S氏は「外でもう一度“決起集会”でしょう」と冗談交じりに言っていたが、実にその通りだった。第1試合が終わると、もう一度どんちゃかどんちゃか鳴らしながらゴール裏に大結集。反対側にもいつの間にかグルージャサポが陣地を築いていた。決戦の時。
いやいや驚きました。グルージャがいいの何の。スタメン全員が上位レベルを経験しているロッソに対し、“プロまたはプロとみなされる方”以外は『無名』と言っていい選手ばかりのグルージャが、中盤戦から何からがっぷり四つ。小柄な中盤・千葉が巧みにボールを散らして攻撃を組み立てる。G8から緊急レンタルの平山だけがゲームにフィットしていない印象が強い。
試合はCKからその瞬間だけ完全フリーだった朝比奈のヘッド一発でロッソがグルージャを退けて予選通過を決めるのだけど、熊本の観客の皆さんは「日本は広い」ということを思い知らされたのではないだろうか。いやいやホントに、地域決勝の予選でこんなハイレベルなガチンコ勝負を観られるとは思ってもみなかった。


午後3時、試合終了と同時にシャトルバスに乗るも出発は15時10分。しかもバイパスへ出る信号で大渋滞。これは15:36発の熊本行普通には乗れないかも知れない。なんとかバスは大津駅には34分に着いたけれど、運賃収受に手間取り駅に駆け込んだのは37分。すでに1分遅れだが列車は待っていた。駅員さんも「切符は(下車時で)いいからとにかく乗れ」とせかす。臨時列車を出すわけではないので、これが出て行くと次の熊本行は30分後。まだまだバスが来ることを考えると、2分くらい遅れさせてもこのバスの客は全員乗せるべきと考えたようだ。その考え、正解。
列車の中で各地のJの結果が入ってくる。『べ』は負け、甲府もアビに惨敗。酒池肉林モードじゃなかったのね。日立台での柏の得点の情報も続々と流れてくる。諸行無常盛者必衰、祇園精舎の鐘がごい〜ん。しかし、みうみうがここまで崩壊するとは思ってもみなかった。恐ろしいねえ。


▲熊本上通『紅蘭亭』の“太平燕”セット。

新水前寺で列車を降り、市電で通町筋まで行き、ここで「黒髪町で“路面都営地下鉄”を撮る」というS氏と、球技場のスタンドで逮捕した“蹴球場ミシュラン委員会議長”氏と別れ、ぼくはアーケード街のレストランに入った。今回の熊本ではどうしても食べたいものがあったからだ。今回の目的は熊本ラーメンではない。大平燕を“紅蘭亭”で食べる。肉まん2コがついて900円で釣りが来るとは恐れ入った。綺麗に平らげてしまう。他にも有名店があるらしい。これは熊本来訪時必須のメニューだ。のちに委員会議長氏の目的もこれだったと知って驚いてしまった。

新水前寺まで戻り、『九州横断特急』を待つ。どうせ人吉まで行くのだし、熊本から大勢乗ってくる可能性が高いので、新水前寺で自由席をキープしておくべきだろうと。人吉?
そう。“熊本ゾーン”周遊きっぷのエリアが吉松までと知った時から決めていた。こんな機会でもないと訪れることは出来ない。9年ぶりに矢岳を越えよう。

新水前寺に特急列車がやって来た、と言っても2両編成のチャチなもの。着席すると、女性乗客係が発車するより前に「特急券を拝見します」とやって来た。熊本からは全車自由席になる。2人掛けシートのどちらかが埋まるくらいの乗車はあった。熊本駅の発車まで外をぼんやり眺めていると、ホームを歩いていた見たことのある顔の男性が近づいてくる。あなたは、もしかして、一見好青年実は爆裂札幌&鳥取サポの“あさい”さん?いやあびっくり日本は狭い。鳥栖スタで札幌が快勝するところを見てきてゴキゲン、でも第2目的の天草エアラインは機材故障で運休だったと嘆いていた。
熊本を出て、八代から球磨川沿いを上流に進む。もう真っ暗で川の流れなどは見えない。ぼくはそんな窓の外を眺めながら考えていた。実は、矢岳越えに際して以前から温めていたプランがあった。


矢岳越えは現在は特別仕様の気動車が走る観光区間だ。大畑・矢岳・真幸、峠越えの途中にポツンと佇む3つの無人駅。その『無人駅で列車を待つ』ってのはどんな風なんだろう?



時刻表をめくってみると、うまく乗り継げば3駅すべてで列車の到着を待つことが出来る。そうして人吉から例の九州横断特急に乗れば肥後大津に12時過ぎに着く。日曜の第1試合の後半途中からは観戦可能だ。土曜日の結果で日曜の大津陸上開催は2試合とも消化試合になったし、会場原理主義からしたらどうせ第2試合も観戦するのだから無理することもないのだけど、途中からでもいいから第1試合は観る必要があった。


▲夜の人吉駅前。

▲夜の大畑駅。

▲22時の『京町銀天街』。わびさびわさび。

▲『慶a』のラーメンセット。

夜の人吉駅。寂れてはいないが活気もない。晩飯くらい買えないかと少し歩いてみるが駅前にコンビニもなく、仕方なく戻ってみたらみどりの窓口はすでに閉鎖されていた。吉松行の最終列車は1両だけのディーゼルカー。乗客はぼくだけだった。
というわけで、運転士さんとは停車中にちょこちょこと話をした。駅にいる間にちょっと走って誰もいない駅舎を撮らせてもらったり、「シカは骨格がしっかりしてるから衝突すると車両にもダメージが大きくて」なんて聞いた直後のスイッチバック線に入るときに目の前を丸々と太ったシカが横切っていったり。「日本3大車窓」の一つといわれる矢岳=真幸間のポイントではちょっとゆっくりめに走ってくれたりした。とても楽しい時間を過ごして吉松着。都城行と隼人行の最終はほぼ同時に吉松を後にする。都城行列車もワンマン。運転士さんは“周遊きっぷ”というものを初めて見たらしい。
吉松から2駅で本日の目的地・京町温泉。ここに泊まるのは2度目だ。入口のネオンだけが派手であとはどうしようもなく寂れた『京町銀天街』を歩くと、今日の宿があった。素泊まり3500円。宿に荷物を置いてから近場をふらふら歩いてみるが、国道沿いにファミマがあるくらい。明日の朝飯と昼飯を買い、タクシーの詰所に寄って明日の予約を入れて、唯一開いていたラーメン屋『慶a』に入った。ラーメン+ライス+餃子のセット。ラーメンスープは真っ白のとんこつで『うわあっ』と思ったのだけど、食べてみると不思議としつこくない。ニラがたっぷりの餃子もなかなかで、もう京町温泉に泊まることはないだろうけど、覚えておきたい。
宿に戻り、借りた目覚まし時計は“ドラえもん人形”だった。風呂は普通の単純泉。温まって布団にもぐって沈没。明日も早い。


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