| Chuzoh Yoshida Institute Complex. | 吉田鋳造総合研究所 | |
| 旅行記資料室 | 亜州分室 『インチョンの土曜の午後』2001/07/14 | korea |
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昨年の7月にソウルで買った、SEL-NGO-SDJ-NGO-SELの航空券の右端部分が未使用のまま残っていた。有効期限は7/15(日)。そのまま捨てるのも悔しいし、でも7/15の帰りの便は満席。となると選択肢は7/14(土)に日帰り旅行をかますしかない。仁川新空港は初めてだし、あそこにはフェリーがあるという話だったし、日帰りでもなんとかなるかなと韓国に向かうことにした。
仁川空港は鉄道アクセスがなく、すべて高速道路経由のバス輸送。ソウル市内の各地向けバスが6〜10分間隔で頻発している。ただ、バス乗り場は全部で26ヶ所もあるので、「ソウル市内のどこそこへ」とピンポイントの乗り方が必要になる。私が今回の目標としていたのは、空港のある永宗島から仁川に渡る船の出る船着場行き。大きなバス停表示から の文字を見つけ、25番乗り場まで歩く。バスは毎時20・50分発。空港バスにしては少ない。やってきたのは、エアポートリムジンではなく、韓国では普通に見かける前1扉の古めのバスだった。乗る際に料金W1200を払おうとしたら、料金箱にはタオルで蓋がしてあった。車内には例によってラジオが流れている。英語表記も案内放送もまったくない。バスは島というか埋立地の南岸を快適に走る。高速道路をはずれてしまえば通行量も知れたものだ。そのまままっすぐ島の南東端にある船着場まで行くものだと思っていた。ところが、バスは埋立地を過ぎてもとの永宗島に入ったあたりで急に向きを北に変えて島の内部に入っていくではないか。道も狭くなり、センターラインもなくなった。バス同士のすれ違いも困難な感じになっていく。窓の外は、農園や田んぼ、埃にくすんだ家。ごくごく普通の韓国の散村。商店街のような所には、タイル屋に理髪店に食堂。学校帰りの生徒がバスを待っている。ここで、一番前に座っていたバス会社の従業員のようなおじさんがやってきた。ヨグンと彼は言って手を差し出す。こっちが日本人だとは思ってもいないのだろうか。言われた通りに料金を払う。彼は空港から乗ってきた客から料金を集めると、このバス停で降りていった。どうやら、この路線はもともと島内バスだったものを開港に合わせて延長したらしい。で、料金は諸般の事情で別精算になっていて、空港利用分だけ回収していく、と。島内バスとしてはW1200はかなり高いもんね。 おじさんが降りると、替わりに生徒たちが乗ってくる。中高生がバスの一番後ろにたむろするのは日韓共通らしい。ところが、話が弾んでいるところで途中から先生らしき人物が乗ってきて、とたんにおとなしくなってしまった。バスはそのまま島の南東端の集落に来た。さっきの商店街よりずっと大きい、けどタカが知れているといった感じの町並み。日本の瀬戸内海に浮かぶ島、伯方島あたりでも似たような光景をよく目にした。看板の色と文字が違うだけだ。バスターミナルというかバス駐車場といった感じの広場にはたくさんのバスが狭そうに止まっていた。203番のバスから降りた乗客たちは小ぶりな海産物の市場を通り抜けて船の事務所まで歩いていく。 |
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仁川行の船は20分ヘッド。W1300だ。昔、渡船めぐりをしていて瀬戸内海をウロウロした頃の記憶が蘇ってしまい、船を一本見送ってもう少し桟橋の雰囲気を楽しむことにした。ここは仁川行の乗り場だが、はずれには栗島行フェリーの乗り場がある。小雨がパラつく中、そちらの桟橋にも行ってみた。仁川行側と異なり、ひとの気配があまりない。こちらのフェリーは産業用といった感じで、大型トラックの利用が多いようだ。待合室にはさっきのバスに乗っていた小学生くらいの女の子たちが数人。流行り歌のようなものを歌っている。こちらの船は30分ヘッド、W1000だった。記念に乗船券を購入する。 |
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