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コントロールを出て南東方向に歩くこと10分ぐらい、到着したのが今回の香港旅行の第一目標・中英街の入口。ででーんと大きな建物が威圧的に見えるが、この建物自体はそれほど緊張感を持って運営されているわけではなさそう。階段で記念写真を撮っても全然怒られたりはしなかった。
このゲートが通過できないのはわかっていたので、そのまま東方向に進むと、南に向かう道があった。おそらくこれが環城街。地図によってはこの道がそのまま南に延びて書かれているものもあるが、それは間違い。ちょっと進むとその先は壁と有刺鉄線が行く手を塞いでいた。その先に軍事基地があったりするわけではなく、向こうにも人が住んでいる。
沙頭角中英街の数奇な歴史はこのサイトをご覧いただくとして、ベルリンの壁がなくなった現在、一つの街が分断されているのは世界中でニコシアとここしかないのではないか。現在は同じ国の国民なのだから壁の向こうとこちらの間で対立関係があるわけではなく、それでもそこに壁は存在する。不思議な世界。しかし同じ国とは言え、香港とシンセンでは明らかに空気感が違うのも事実。この不思議感はクセになるかもしれない。海に出たところで壁は途切れた。人民解放軍の兵士が壁沿いの道で暇そうにしていた。
さて、バスで羅湖に出よう。途中の酒屋で「紅星」という名の20元しない安酒を買う。55度とあるからかなりの強さだが、帰国してからB屋が試したところ「強い割にはすいすい呑めるのですぐにへろへろになる」とのこと。北京のメーカーの酒だから手軽な暖気用なのかもしれない。
ようやく火車站行のバス乗り場を見つけたらそこは沙頭角ボーダーのすぐ前だった。本数は多い。バスの運賃は3元。車内にはゲロ袋用と思われる白いビニール袋が多数ぶら下げてあったが、道自体はかなり整備されていた。もちろん大陸の運転士だから運転はかなり大陸風、乗り物酔いが出ても不思議はない。実際、降車扉近くに立っていた女性はかなりつらそうだった。バスは西に向かう。広い道の左、つまり南側には小さな川が流れていてその先には手つかずの山林が広がっている。香港側の禁区だ。山の上には監視塔もある。
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