| Chuzoh Yoshida Institute Complex. | 吉田鋳造総合研究所 | |
| 旅行記資料室 | 亜州分室 『青山湾の宿題』2003/03/16 | hongkong |
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翌日。6時半にレストランに行きバイキングの朝食。せっかくなので中華粥にしよう。鶏粥があった。器に落花生と刻み葱を入れ粥を注ぐ。正直言うとちょっと柔らかめで、北京で食べた蓮子粥の方がうまかった。刻み葱の香りを感じた時、なぜかすごく懐かしい気持ちがしたのだが、やがてそれが「あ、讃岐うどん食べたいな」という思いからだとわかって笑ってしまった。7時にホテルを出て、地下鉄で北へ。目標があるのだ。 |
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茘景で乗り換えて東涌に向かう。大嶼島はいままでバスでしか通ったことがなかったのだけど、やっぱ電車は速い。電車から北側の海岸線の景色を眺めていると、少しだけだが瀬戸内海を眺めているような気分になる。終点・東涌にもショッピングセンターが出来ていた。本当にどこにでも商場を造ってしまう街である。 |
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高層ビルの1階に路面電車の線路がうじゃうじゃと敷かれていて、センスのよいデザインの電車がうじゃうじゃと発車していく。洗練と混沌の共存。これはまさにおもちゃの世界だ。とりあえずやって来た電車に乗ると、屯門の高層マンション群の西端を大きくまわるルートの電車だった。ニュータウンの設計に最初からトラムを組み込むという発想。自家用車の保有率がそれほど高くない街だから、ニュータウン開発にあたってバスをうじゃうじゃ走らせるのは環境面からもふさわしくないと考えられたのだろうか。乗っている最中に携帯電話が鳴った。萌え萌えゲロ袋から。「いま、どちら」「屯門の路面」「ひどいでしょ」ひどいというかすごいというか、とにかく日本の規格にはない景色であることは間違いない。良景にはKCRの事務所があったので折りたたみ傘を買う。このトラムをKCRが運営しているというのもすごいものだ。屯門の市中心に向かう。西鉄はだいぶ出来上がっていた。これが開通したら九巴は大打撃だろうなあ。 |
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市中心からは的士に乗った。香港で的士に乗るのは初めてかもしれない。地方指南を開いて青碧街を示す。たどりついたところは古くからの超高級住宅街といった感じだった。深い木々に埋もれた細い路地の両側には高い壁があってその上にさらに有刺鉄線が巻いてある。塀の向こうは邸宅の庭、落ち葉を掃き集める音だけが聞こえる。きっとメイドさんが何人も雇われている富豪の家なのだろう。そんな、香港の雑踏とは対極の道を歩いた先に桟橋があった。ここだここ。見覚えがある。例の『恐ろしい本』に載っていた写真。ぼくが今朝乗り損ねた東涌=青山湾の街渡はここから。11時に東涌行が出るはずである。 |
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