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北京へは、関西空港から。初めて乗る「はるか」は自由席だったが、京都からということもあって楽勝で座れた。新大阪から結構な乗客があって満員になった。しばらくは日本食も食べられなくなるかなと思い、空港でチェックインを終えると食堂街で親子丼を食べる。朝飯は吉野家の納豆定食だったし、途中の米原ではよもぎそばを食べた。少しは不安に感じているのかもしれない。
北京行の中国国際航空は7割くらいの搭乗率。団体客もいないようで、そのせいか日本語の案内放送はまったくなかった。隣の席の初老の紳士と話をする。仕事で海外を飛びまわっているようだが英語は不得手のよう。きっと社長さんぐらいなんだろうな。北京には何度も来ているらしく、「コンビニはセブンイレブンもローソンもある」「北京は夜が長くて朝も早い」「入国のイミグレでは旅券や入国カードと一緒に搭乗券の半券を提示すると早く進むとかの情報をもらった。
北京が近づくにつれて雲が多くなってくる。着陸態勢に入って雲の下に降りると、どんよりとしていた。これはまったく想定外の状況だ。北京首都空港は広大な畑の中にあった。新千歳みたいだ。
いろいろ情報をくれた紳士は「ガイドが待っているはずだ」というので、到着ロビーで別れた。「ありがとう、やはり独りだと不安なのでね」と言われた。これからぼくは独りで動かないといけない。不安がちょっとだけ増す。
とりあえず30,000円を人民元に替える。ちょっと少ないか?と思ったが、人民元を日本円に戻す時は交換額の半分しかだめということだったし。5元札をコインに替えてくれと頼むと5角玉を10枚よこしてきた。両替カウンターになぜか2分玉が散乱していたので何枚か失敬した。結局、今回の旅行でコインはほとんど見かけなかった。
リコンファームを終えて、リムジンバスの乗り場へ。チケットカウンターがあったので「シーダン」と言って16元を払う。バスの車内は暗い。車内灯をつけないのだ。しかも車内のデジタル時計は「11:22」と表示されていた。止まっているわけではなく、しばらくすると「11:23」になった。ちなみにいまは16時53分。既に、ぼくは何かが違う世界に入り込んでいるようだった。
リムジンバスは路線ごとに30分ヘッドだ。あまりに少なすぎないか。中国・北京の首都空港なんだぞ。発車時間になる頃には席はすべて埋まった。スーツ姿でポニーテールの美人のお姉さんが車掌さん。バスは高速公路を一気に市街へ。外は雨が降っている。車内に暖房が入っているわけではないのに、窓ガラスがどんどん曇っていく。北京は、寒いのだ。
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